StoryofMyLifeinIreland

Story of My Life in Ireland

アイルランド大学留学記

オンライン授業どうだった…?〜講義編〜

ついに先週最後の課題を提出して、夏休みに突入しました。

私の大学は9月からは授業を再開する予定でいて、現在ロックダウンも緩める第1段階のPhase1に入ったため、近所のカフェなどがテイクアウト限定で営業をはじめました。

他の国ではオンライン授業が長引く見解を既に発表した大学もあったり、日本の大学ももう少し自宅で授業を受ける期間があるかと思います。

 

閉校になった直後に受けたオンライン授業の様子を少し紹介したのですが、科目によっては違う対応をしていたものもあったので、ちょっと比較兼振りかえりをしてみます。

今回は講義について、次回チュートリアルについて書いた後に、通常の対面授業と比べてみます!

 

ちなみにブログのデザインを今更ながら変えてみました☺︎ 

 

studyabroadinireland.hatenablog.com

  

講義スタイル

まず、講義の方法は私の大学の場合それぞれのデパートメントに任されていたので、科目によって対応が違いました。

 

大きく分けて2つの講義方法がありました。

  • スライドに音声を被せた動画をシェア
  • ライブの授業

 

1つ目は普段講義で使うパワーポイントの画面に合わせて教授が話している声を録音した画面録画のようなビデオをオンラインプラットフォーム(Moodle)にアップロードする方法です。

プラットフォームはいつも講義のスライドやリーディング課題を教授がシェアしたり、エッセイをオンラインで提出したりするのに使用しているものです。

生徒が個人でアップロードされた講義を視聴していました。

 

2つ目は通常の時間割通りの時間にライブで講義を行う方法です。

私はZoomを使う講義とMicrosoftのTeamsを使用する講義がありました。

どちらも教授がパワーポイントの画面をシェアして、それを見ながら説明を聞くスタイルだったので1つ目の方法とほぼ同じような画面を見ていることになります。

 

それぞれの授業方式の課題

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まず、多くの学校がそうであるように私の大学は元々オンラインでの授業を提供しておらず、アイルランド全土の全ての学校の閉校が決定したのもとても急であったため、オンライン授業の準備などは全くできていない状態でした。そこから、各学科が授業方式や予定していた試験の実施方法などを調節してなるべく学習に影響が出ないように対応をしてくれました。

オンライン授業で不便が全くなかったかと言われると、100%いつもと変わらずに勉強できたとは言い兼ねますが、それは大学の対応のせいでは無く、ただ単にそれがあの時に出来た最大限の事だったのかと思います。

実際、学費を払っている(留学生は特に高い)のに学校で授業を受けれないなら一部返金してくれれば…などの意見も出ていましたが(日本でもそういった議論はあるようですが)、おそらく教授をはじめとする職員の方々は、急な切り替えの対応に追われて、オンライン授業の方法を調べて、学んで、準備して下さったのであって、学生もそれを理解する必要があると感じました。

 

前置きが長くなりましたが、それぞれの講義を受けていた学生側の意見として、ここがちょっと…またはここが良かったと思った点です(マイナス点多めですがお許しください汗)。

 

スライド+音声のビデオ

大体1回の講義で進むべき範囲は決まっているので、その範囲を終えると講義が終わります。なので通常は1時間の時間割で移動時間を抜いて45-50分ほどの講義がオンラインだと35-40分のビデオで終わっている事もありました。

最初は、短い!ラッキー!と思ったのですが、受けてみるとそう楽ではありませんでした。

 

− 話すスピードが速い

おそらく教授が対面で生徒たちに向かって話す時は、間をあけながらゆっくり聞こえやすように話すよう心掛けていると思います。

しかし、目の前に生徒がいなくてパソコンのスライド画面を見て説明するとなると、自然と話すスピードが速くなっていく様に感じました。

私は普段講義を聴いていて、スピードについていけないことはほぼ無いのですが、オンラインのスピードだとノートを取る速さが追いつかなくて聞き逃すことが多発しました。授業ノートは手書き派なので手が痛かったです笑

 

+ 一時停止機能

そこでビデオの利点として挙げられるのは、一時停止できるところだと思います。

聴いて、書いて、聴いて、書いて…の繰り返しです。

ただしこの方法、ノートは取れるようになりますが結局1時間程度または以上の時間がかかってしまいました。

 

− いつやる問題

ビデオ視聴方式だと講義をいつ受講するのかは生徒次第なので、自分に負けない強い心が必要でした。

私はなるべく通常の授業と同じ時間に受講しようと思っていたのですが、一筋縄では行きませんでした。というのも、そもそも講義映像が時間割通りにアップロードされなかったからです。

授業時間にPCの前で待機してしても、観るべき授業がまだ無い状態。。なので計画通りには進めませんでした。

 

また、そうしてスケジュールがずれてしまうと、だんだん観ないといけない講義が溜まってくる訳です。

大体1週間遅れのスケジュール(week7 lesson1をweek8 lesson1の日に観る)のが私的にはアップロードされるのを待つ時間が少なくて丁度良かったです。が、その結果途中にあったイースター休暇も普通に講義を聴いて過ごしてました。

中にはオンラインに切り替え以降、溜まりに溜まった講義を消化しきれずにファイナルを迎えた人もいました。

己の自己管理力が試される時でした。

 

+ − 講義の振り返りタスク

科目によっては、未受講の講義が溜まってしまうのを防ぐために毎回講義視聴後に提出するタスクが与えられました。講義アップロードから1週間の期限があって、各タスクに数%の成績ポイントが振り分けられていました。

 

もちろん期限があったので授業を見なければという気持ちにもなりましたが、オンラインという超受け身な授業体制の中で、自分の頭を使って考える時間が持てたところがこれの最大の利点だったと思います。

 

ただし、文章を打って提出するのは手間でした。普段から授業内で近くの人と話し合ってから全体で意見を共有するアクティビティをしている講義だったのですが、口頭で言えば済んでいたものを文章にするとなんだか見栄え的にもっと書かなきゃと思えてきてしまったり…

結局は教授から、ただノートに箇条書きして写真を送ってくれればOKという指示がで出たので大分楽になりました。

 

− 教授側のITトラブル

これは実際に講義のアップロードが遅れた理由なのですが、教授の自宅でインターネットのトラブルがあって2週間ほどの講義がトラブル解消後に一気にシェアされて、遅れを取り戻すのに苦労しました。

 

− ファイルが対応していない

私は留学にiPadひとつで来ていて、ノートPCを持っていません。文系な事もあって基本的に普段はそれで不自由無く過ごしていて(むしろiPad無しじゃ生きていけないヘビーユーザー)、必要があれば大学のPCを使ったりしています。

ただ、今回教授がアップロードしたファイルの形式(webm)がiPadiPhoneに対応していなくで、再生できないトラブルがありました。

教授にメールで相談して、音声ファイルもアップロードしてもらったのですが、スライドと連動していなかったのでどこで次のページに進むのか全く分からない状態でした。

それについてはその後、ファイルを一度Google DriveにダウンロードしてiPadで再生するという方法を見つけたのですが、最初の数セッションは後から観ることになってしまいました。

 

ライブ授業

− セキュリティ

日本でも話題になっていたのがZoomのセキュリティではないでしょうか。

教授が指定してきたツールなので仕方なく使いますが、正直受けている側としても安全性は謎。アップデートしたりするようにはしていましたが、、

講義の部屋コードに加えて途中からパスワードが設定されました。

そういう面ではTeamsの方が安全なのかもしれません。

私の大学は無料でMicrosoftのアカウントがもらえるので学生全員がTeamsを使えます。

ただZoomの方が大人数参加できるなど、機能の違いもあるのでそれぞれですよね。

 

− 音質

私的に一番嫌だったのがライブ授業の音質の悪さです。

生徒がマイクをONにすると音質最悪になるので質問以外はOFFにするように言われていました。

それでも録画の授業と比べるとライブは聞こえにくくて耳が痛かったです。

 

− ネット環境

音質も画質も、ネット環境が関係してると思います。ライブ授業は教授側と生徒側両方のネット環境が影響して、映像が止まってしまったり、音が聞こえなくなったりしていました。

 

中国語の授業は、普段から話して練習することがほとんどなので、オンラインに切り替わってからもそんなに人数が多くない(20人弱)為先生がそれぞれを指名して交代で答えていました。ですが、ネットが繋がりにくくて先生の声や生徒の声が聞こえないことがよくありました。

私も酷い時は寮のWifiの接続が切れてしまって授業に何度も入室し直した日もありました。

 

− 周囲の雑音

オンライン授業あるあるなのは、マイクONにしてる(OFFにし忘れてる)生徒から聞こえる話し声・鼻歌・あくび…ですよね。お母さん入ってきて「ご飯食べた〜?」とか笑

あと、間違えてカメラONにしちゃってソファでゴロゴロしてる姿が丸見えとか笑笑

そういうのはまぁ可笑しなハプニングなんですけど、‘音‘ではない雑音が酷い授業が一つあってそれがとても不便でした。

今思うと、パスワード設定前のZoomの授業だったのであれが本当にただふざけてた生徒だったのか…?っていう感じなのですが、

Zoomのチャットに意味不明な書き込みをする人がいて、それが講義画面の右上にポンポン表示されるので、生徒同士がチャット内で言い合いになりました、、汗

教授はチャットを開かないと見えなかったのですが、生徒たちにはその書き込みが何十通と来るので本当に気が散って、何人かがチャットに「やめてくれる?」と書いてそれに対して突っかかってきて…しまいに全員にシェアされてるスライドにまで意味不明な落書き。。

本当に迷惑でした。

 

そんなこともあって、パスワードが設定され、ユーザー名が受講生徒の名簿と一致しないと入室できなくなりました。それ以降は迷惑行為は無くなりましたが、出席人数もぐっと減りました。その講義は録画されて後からアップロードもされていたので、私もそちらの映像を観ることがほとんどになりました。。

 

+ 質問・発言できる

それでも教授がライブ授業を選択した理由は、授業中に直接コミュニケーションが取れるからだと思います。

チャットも本来は質問の場であって、講義の終わりに教授がチャットの質問に答えていました。

 

また、言語系の授業は音質は悪くてもその場で発音を聴いたり、直してもらったりできるのがライブの強みです。

 

−  進行が止まる

録画の授業が通常の授業よりも短かった(結局は時間がかかりましたが)のに比べて、ライブ授業は授業自体が50分もしくは1時間以上になることもありました。

チャット機能での質問に答えたり、トラブルで授業の進行が止まることがあったからです。

 

何度もあったのは、教授が自分の声をミュートにしたまま数ページスライドを進めてしまって、生徒がそれを伝えるまで気がつかないケース。。

自分の接続の問題なのか、教授のミスなのか、あれ…?と思ってる間にどんどん進んでいってしまって、結局マイクをONにしてからまた戻って説明するという時間がもったいなかったです。

 

また、普段は質問があれば授業中だけでなく授業終了後に教授に直接聞きに行くことも多いのですが、ライブ授業だと授業時間内にみんなが質問するので、回答をみんなが聞かなければいけませんでした。

講義内容についての質問もありましたが、オンライン期末試験についての質問・確認が本当に多くて、みんな不安なのもわかるけど毎回まだ先の試験について質問してそれに教授が答える時間は正直タイムロスのように感じました。(試験に関する質問をシェアするディスカッションフォーラムもMoodle上に用意されていたので。。)

 

どっちが良かった?

それぞれ不便な点はあったのですが、個人的には1つ目の録画方式の方が取り組み易く感じました。

 

音質が一番の理由かもしれません。せっかく講義を聴いていても、音がガサガサしていて聞こえないと意味がないです。

私の周りでも、ライブ授業があまりにも聴きにくい/止まるので録音にしてくれればいいのにという声が多かったです。

 

録音で期限付きのタスクがあった講義(国際開発学)が一番効率的だった気がします。

ただし、言語(中国語)に関してはライブでマイクを使いながら練習するのが必須であると思いました。

 

 

以上が私のオンライン講義の感想でした。

次回、オンラインチュートリアルについて比べてみます……

 

ちなみに夏休みのおうち時間は珍しく料理なんかしちゃったりしてます。

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ひとり慰労会に気合が入っていたので、前日からおつまみ仕込んでました。 

 

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